2008年10月30日

ブリ事件 ~穴とブリ~

 「おかあさん・・俺のブリ 知らんか?」  


私が仕事から帰るのを待っていたかのように

主人が問いただしてきました


「???・・何て? ブリ?

なに言ってるん? 今帰ってきたのに?」



― 後で食べるつもりで食卓にカバーを掛けて置いていた

ブリの照り焼きが皿だけ残して忽然と姿を消した ―
 と

騒いでいるのです



よほど悔しかったのかしら?

真顔で訴えるおとうさんは 

まるで子供みたい・・と おかしさが こみあげてきました



「掛けてあったカバーに穴があいてるし!」



「えっ? 穴が??」











(穴とブリ?)



その時 私はハッと思い当たることがありました




先週日曜日

私以外誰もいないはずの家の中でカタカタッ!という音がしたのです

不審に思い 音がした浴室を覗くと

網戸を十数センチ開けて 丸い大きな目をギラギラさせたネコが

中の様子を伺っているではありませんか!


もう~~~~~叫びアセアセ・・ビックリ!!オドロキ 溜め息




大声を出して追い払いましたが

ネコでも網戸を自分で開けることに驚くと同時に

あのネコの目が心に焼き付いて 離れませんでした


見知らぬ顔だったので

どこかの飼い猫か 又はノラ猫かはわからないのですが

そのときの怖い気持ちが未だに尾を引いていた矢先の

このブリ事件だったのです





①食卓カバーの穴

②ブリ照り焼き



この二つのヒントから

“迷探偵あば” は 犯人を割り出しました






「犯人は君ですね! ちっ、ちっ、ちっ シロクロブッチのネコちゃん!

君がブリの匂いにつられてやって来て

風呂場の網戸を静かに開け 我が家に侵入したけれど

食卓のブリの照り焼きにカバーが掛かっていた


ハタと困った君は

その鋭い爪を使い 食卓カバーの網を裂き 穴をあけ

カバーを動かすことなく まんまと中のブリを

手に入れた・・

これは完全犯罪だ!と

君は思ったかもしれないが・・ちっ、ちっ、ちっ

私にかかれば完全などありえな~~い! のだ。パーンチ





冗談を言っているどころではないのです!

このネコのせいで我が家は えらい騒動です!アセアセ溜め息


 「網戸にしないでサッシも締めろ!フンッ   と言う おとうさんは



  「風呂場は湿気るから網戸にして空気を入れないとカビが出る!プンッ    と言う私に




「ブリ」だけの問題じゃない! もっとひどいことになったらどうする!プンッ   
 と反論し


    「風呂掃除をするのは私だからね!雷 



ムカッ徐々に興奮してきた~っ! ムカッ


両者相譲らず 夫婦喧嘩の様相も見せ始め・・



( アホらし! な~んでこんなことで夫婦ゲンカせないけんの?・・ワーイ  )



結局 網戸はそのままにして 脱衣室側から鍵を掛けることで

この 「ブリ事件」 は 決着しました花まる



(ネコちゃん・・もう来ないでね・・赤面)  






※これは我が家に来てしまったネコのことで・・愛猫家のかた ゴメンナサイ・・
  


Posted by あば at 00:48Comments(2)我が家の事件簿